株式会社アトックスの特徴とは

最終更新日 2023年8月5日

株式会社アトックスの始まりは、1953年に設立されビル清掃を専門的に行う小さな株式会社に過ぎませんでした。
なお、その際の本社は今とは違う東京都港区芝三田四国町のちに構えており、創業時の資本金は100万円と金銭的な価値が違う昔とは言えど、決して大きな企業とは言えない存在でした。
そして、本企業はその後も度重なる社名の変更や本社の移転を繰り返しながら成長を続けていきますが、その存在は基本的にビル清掃を中心とした事業展開にとどまっていました。
そのような中で本企業に大きな転換期が訪れたタイミングこそが、1967年のことでした。
この1967年に本企業が行ったことというのは、原子力関連作業部を設置し、その後民間の企業としては日本で初めて各地に原子力施設内に事業所を開設した、というものでした。

最終的に称号を「株式会社アトックス」に1993年に変更

この事実を知っているという人や本企業の名を知っている人はあまり多くないかもしれません。
しかし、この事実は日本の原子力業界においては大きな転換期と言える出来事でした。
そしてその後もその事業の確実な成長および展開は続き、最終的に称号を「株式会社アトックス」に1993年に変更し、2014年に本社を東京都港区芝へと移転させ今にいたっています。
そんな株式会社アトックスでは、現在はその設立の歴史からも分かる通り「原子力発電関連施設」に関するさまざまな事業を行っているのが特徴です。
その事業展開は一言で原子力発電関連施設といっても多種多様にわたりますが、そのなかでも原子力発電所の保守管理や原子燃料サイクル施設関連の業務、さらには原子力の恩恵を利用する際に欠かすことができない放射性廃棄物処理などの放射性物質に関する本企業ならではのノウハウを活かした事業などがあげられます。
特に、多くの人が原子力発電と聞いてまず思い浮かべる2011年の東日本大震災に際しての本企業の活躍は目覚ましいものでした。

アトックスの東日本大震災にまつわる原子力関連分野における活躍

東日本大震災が発生してすぐに汚染水処理や放射線管理業務などに従事し、周辺地域の除染活動に積極的に参加し大きく貢献しました。
また、本企業の東日本大震災にまつわる原子力関連分野における活躍はそれだけではありません。
今なおその影響が根強く残る福島地区富岡町との地域連携協定を締結し、公害防止や安全対策、災害支援、地元地域住民の優先的雇用を促進し続けている点も本企業を語る上で忘れてはならない存在です。
さらに、今なお解決していない福島地区における汚染水処理や放射線管理、除染活動などの業務にできるだけ迅速かつ的確に対応できる環境を整えるべく、本企業は福島県双葉郡富岡町後に「福島復興支社」を設置するということまで行っています。
そのような積極的な活動を通して、資源エネルギー庁と取り組んでいるプロジェクトにおける安全性の向上や新しい技術開発の実現に向けて確実にその歩みを進めています。

株式会社アトックスの使命

そんな株式会社アトックスは、これまでその主力としてきた原子力をはじめとしたエネルギー業界への高い注目度を踏まえ、これまで以上にそこで働くひとや環境、そこで実際に使用する技術や蓄積されたノウハウを自分たちだけのものとせず、世の中一体となって業界自体を変えていかなければならないという使命感を持っているのも特徴です。
そのような大きな視点で業界全体を捉えられる背景には、本企業は半世紀以上にもわたる長い期間実際にエネルギー業界に携わる一企業として当事者意識をもって日本を見てきた。
そのような視点を常に持ち続けていたことに由来しています。
そして、だからこそこの先の未来、これまでと同じようなエネルギー業界であり続けてはいけないという危機意識をしっかりと持っている点も本企業の特徴であり魅力です。
これまで順調な経営を続けてきたからといってその事実にすがりつくことなく、未来に来たる大きな変化を本企業はしっかりと想定しています。
一方で、「今日できたことを明日につなげる」。
そのような当たり前の信念をとても大切にして煎る点も株式会社アトックスの魅力です。
実際に今まさに解決したい社会課題は、約半世紀以上かけて培ってきた本企業ならではの技術を持て余すことなく活用しつつ、その上で最新技術も積極的に取り入れ、次の半世紀につながる技術開発の促進を続けていきたいと、というものです。

まとめ

そして、本企業でなければできないそのような取り組みを通して、豊かなエネルギーを未来へとつなぐため、人と技術の融合によるシナジーを生み出し、環境に優しいエネルギー社会の実現をその最終的な目標に掲げています。
さらに、本企業ではこれまでのエネルギー業界での貢献はもちろんのこと、今後ますます企業としての社会貢献の幅を広げるべく「がん医療」「オンコロジー」分野の成長をその目標に掲げている点も見逃せないポイントです。
このようにこれまでもこれからも日本社会を支え続けている株式会社アトックス。
そのますますの活躍から目が離せません。