オール電化にするメリットとデメリット【エスコシステムズさんまとめ】

最終更新日 2023年8月5日

オール電化はガス代がかからず、電気のみを使用する特徴を持つことから安全性が高いと自宅への導入を迷っているという方も増えてきています。
しかし実際にこの方法を導入する上で、従来のガス利用と比較して電気代が本当に安くなるのかは情報をチェックした上で、自宅に適しているのかきちんとメリットとデメリットを知っておくことが大切です。

オール電化住宅とは

そもそもオール電化住宅とは、 電気や空調、給湯や調理といった熱源を全て電気で賄う住宅 を指します。
実際に自宅で導入される設備としては、キッチンならガスを使用せずに電気を使用して調理を行えるIHクッキングヒーターが使用されますし、給湯はガスでお湯を沸かすのではなく、安い深夜電力を使用して夜の間にお湯を沸かし、日中に使用できるように沸かしたお湯を貯めておく「電気温水器」と呼ばれる温水器が使用されることになります。

暖房機能にはガスや灯油を利用した暖房ではなく、エコキュートの熱を利用した床暖房や、安い深夜電力で夜の間に蓄熱しておくことで熱を日中に使用する蓄熱ヒーターが対応します。
では実際にこのタイプの住宅にすることで得られるメリットは、大きく分けて4つあり

  • お湯や暖房を安く使えること
  • 基本使用料を一本化できること
  • 住宅内に熱源を持たないので安全性が高いこと
  • 震災時にタンク内の水を利用できること

に分かれます。

お湯や暖房を安く使える

まず最初のお湯や暖房を安く使えることでこれが最大のメリットだといわれています。
この電気料金プランは夜間時間帯の電気単価が割安に設定されているため、安い夜間電力を利用して日中に使う分のお湯を沸かしたり暖房の蓄熱を行うことが可能です。
普段生活で使用するお湯に関しては、ガスと夜間電力の1kWhあたりの湯沸かしコストを300リットルのお湯に10℃から40℃に温めた湯を張る場合を比較すると、LPガスの場合は221円かかり都市ガスなら126円なのに対して、夜間電力は127円なので都市ガスとオール電化のエネルギーコストが安いことがわかります。
さらにオール電化ならガス代の基本使用料が発生しないので、ガスを利用する時よりもコストを最小限に抑えることが可能です。
蓄熱暖房機に関しては広い空間を長時間暖めるのに向いているエアコンを比較してみると、安い夜間電量の単価は日中の単価の1/2~1/3以下と大幅に安く設定されているので、暖房にかかるコストを最小限にできます。

基本使用料を一本化できる

次に基本使用料を一本化できることですが、ガスへいよ住宅の場合はガスと電気それぞれに基本使用料が発生します。
都市ガスと電気の併用の場合は合計で1,868円で、LPガスと電気の合計なら2,533円です。
しかしオール電化なら、電気の基本使用料の1,296円のみとなるので余計な費用を出さずに一本化できるメリットを持ちます。

住宅内に熱源を持たないので安全性が高い

他にもメリットとして挙げられるのが、住宅内に熱源を持たないので安全性が高いということです。
ガスのように住宅内に熱源を引き込まないので、ガス漏れや不完全燃焼での一酸化炭素中毒の心配がない安全面が期待できます。
またキッチンで使用するIHクッキングヒーターはガスコンロと比較して、炎が発生しないのでガスよりも火災に対する安全性が高いと認識されていることや、室内に二酸化炭素を増加させるガストは異なり、空気を汚しません。
他にも磁力線によって鍋自体を発熱させる仕組みなのでキッチン周りが熱くならず、ガスコンロよりも汚れにくくフラットな構造なのでお手入れが非常に簡単です。

震災時にタンク内の水を利用できる

最後の震災時にタンク内の水を利用できるというポイントは、エコキュートや電気温水器は常に水を一定量ストックしている仕組みなので、震災時に水が不足してもタンク内の水を一時的に生活用水として使用することができます。
また震災時は電気やガス、水道の中でも電気が1番早く復旧する特徴を持っています。

オール電化住宅のデメリットについて

様々なメリットを持つオール電化ですが、デメリットも同時にあることを理解しておく必要があります。
例えば昼間の電気代が高くなることや、設置コストが高額であることが挙げられます。
このタイプの電気料金プランは夜間の電気単価が安く設定されている反面、日中使用する電気の単価は割高になっています。
そのため夜間に使うエコキュートや蓄熱暖房機にかかる電気代は安く抑えることができても、日中に使用する調理や家事、テレビやドライヤーといった家電、夏場の日中の冷房にかかる電気代が高くなりがちです。
暖房に関して蓄熱暖房機は夜間の安い単価が適用されますが、床暖房やエアコンの暖房には日中の割高単価が適用されます。
またエコピューとの床暖房の場合、床暖房に使用する温水は安い夜間電力で作られたものを使用するのに対して、日中お湯が足りなくなった場合は日中の割高な単価で焚き増しを行う必要があります。
設置コストが高額というポイントは、エコキュートや蓄熱暖房機は本体費用プラス工事費用が発生するため設置コストが多くかかります。

まとめ

エコキュートの場合は基礎工事費用に加えて水道関連工事費用、電気工事費用といったように導入時の初期費用が高額であることがデメリットです。

 

出典元:エコキュートのしくみ | 株式会社エスコシステムズについて調査